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蒼い月光~くの一物語~
第4章 引退した忍、疾風(はやて)

もうすぐ、もうすぐ逝くから‥‥

あとちょっとのところで男の腰が震えた。


「ああ!だ、だめだ!すまぬ!!」

そう叫んで男は大きく膨れ上がったイチモツを
二度三度とウズメの最深部に叩き込んだ。

それが、ウズメにとっても到達の引き金となった。

「あああ!!疾風さまぁ~!!」

男の背に深く爪を立てた。

二人は抱き合ったまま余韻を楽しんだ。

へのこは小さく柔らかく萎縮して
ウズメの膣(なか)から後退し始めていた。


『待って!出て行かないで!!』

慌てて膣を締めこんだが、
かえって去りゆく男のモノを
抜けていく助長となった。

「ウズメ‥‥」

亀頭の先だけを埋没させて男が囁いた。

「ウズメ‥‥そなたを好いておる。
儂(わし)と夫婦(めおと)になってほしい‥‥」

思いがけない言葉だった。


夫婦になれば、力仕事も担ってくれるだろう。

足が悪いとは言え、
男が家庭に居てくれるのはなんとも心強かった。


だが‥‥

「なにを血迷っておられるのですか‥‥
私は、村八分の身‥‥
こんな私と夫婦になりたいだなんて‥‥
それは、あなたさまにも村八分の咎めが
襲い来ると言うものです」


ウズメは心で泣いた。

己の幸せのために、
この男を巻き込む事はできない。


男の体をどかせようと
男の胸を両手で押したが
分厚い胸板はビクともしなかった。




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