この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蒼い月光~くの一物語~
第8章 戦を仕掛ける

おめおめと命を落とすつもりなど毛頭もなかった。

腹にはおそらく
殿の子種により授かった『ややこ』が入っているはずだった。

このところ2ヶ月ほど女の印が途絶えていた。

なんとしてでも生き残り、
赤子を産み落とすつもりだった。


だが、その思いは達成寸前で
剣山(けんざん)に打ち破られた。

。。。。。。。。。。。。。。


『これが私の生き様でございます・・・・』

朱里の過去を知らされた千代は
涙が溢れて仕方なかった・・・・

そして、自分自身を剣山に嫁がせ、
相手の懐に飛び込もうと心に決めた。

剣山のもとへ嫁ぐ決意を
父である城主に告げると

「よう言うた。儂(わし)もあやつに攻め込まれる前に
そなたを人質に差しだし縁組みを考えておったのじゃ、
そなたの器量であれば、必ずや剣山も気に入ってくれよう。
これでこの郷(くに)も安泰じゃ」 と大いに喜んだ。


そして、その剣山に嫁ぎ、
今宵、抱かれようとしている・・・

だが、いつ剣山を仕留めるというのだ?

寝間では寝巻きしか身につけていないのだ・・・

殿の懐刀は侍女の八重が手にしている。


彼女に飛びついて刀を奪うか?・・・

そのときは朱里・・・
そなたが現れてくれるのでしょうね・・・
心の中に問いかけた。

『千代殿・・・・そなたは生娘であろう?
せめて初枕の思い出を体に刻むとよい・・・
そのときがくるまで私は現れぬ。
ゆっくりと楽しまれるがよい・・・』

朱里が心の中からそう言うと、
その後、何度、呼びかけても決して現れなかった。


/168ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ