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蒼い月光~くの一物語~
第9章 千代の初枕(初夜)
「わ、わかった‥‥介助させてやる」
「八重!八重!寝間に入っておくれ」
千代は八重を呼びながらドキドキしていた。
これはきっと朱理が言わせているに違いないと思った。
八重は戸惑っていた。
千代に呼ばれたものの城主は殿なのだ。
奥方さまに呼ばれたからと言って
ホイホイと寝間に入れば、
また殿の逆鱗に触れぬとも限らなかった。
「何をしておる、千代が呼んでいるのだ。
早よう、参れ」
剣山が八重の重い腰を早くあげろと催促した。
早く、花園に埋没させたくてうずうずしていた。
「そ、それでは失礼いたします」
虫が入らぬように蚊帳の裾を
二三度パタパタとはためかせた後、
蚊帳の裾をめくり上げて素早く寝間に潜り込んだ。
「さあ、八重‥‥
殿の怒張を私の陰戸に挿入しておくれ」
千代は股を大開きして、布団に仰向けに寝た。
千代の体に覆い被さりながら
「八重、なにをしておる。
早よう、儂(わし)のへのこを握り淫道に導かんか」
と剣山がこっちへ来いと手招いた。
「で、では、失礼いたします」
おずおずと手を伸ばすと指先に、
憧れの剣山の硬い分身を感じた。
『あああ‥‥硬い‥‥これが殿の男のしるし』
八重は感無量だった。
お楚々をしてしまい、
首を跳ねられんとするところを
助けてくれたばかりか、
こうして殿のへのこさえ触れさせてくれるなんて‥‥
八重は、千代に惚れた。
この女のためになら命さえ投げ出そうと誓った。