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レンタル熟女
第3章 謀反
「言うことを聞いてれば図に乗りやがって!」
手榴弾のピンが抜けたように
マスターの心の中で何かが千切れた。
固く握りしめた拳(こぶし)を
つーさんの股間目がけて
アッパーカットのように思いっきり突きあげた。
ゴリッ!!
耳障りな音を立てて
睾丸を叩き潰した感触を得た。
次の瞬間「むおっ!!」と低く呻くと
つーさんは口から泡を噴き、
白目を向いて卒倒した。
「あんた!?」
ママさんは旦那が
とんでもないことをしでかしたという事しか
理解できなかった。
「その男…死んじゃったんですか?」
亜由美は顔面蒼白になって倒れている
つーさんという男を凝視して狼狽えた。
「多分、死んではいない…」
太った腹が上下に動いているのを確かめて
マスターはそう言った。
「どうすんのさ、あんた!!
うちら、つーさんに睨まれたら
ここを追い出されてしまうやん!」
「どうするもこうするもない!」
マスターは素っ裸のまま
店内の手提げ金庫を抱きかかえると
「服を着ろ!逃げるで!」と叫んだ。
「待って!私も!
私も連れて逃げて下さい!!」
手の拘束を解いてくれとばかりに、
ママさんに両手を突き出した。
「いいわ。
こうなったら同じ穴のムジナですものね」
早々に着衣したマスターが
拘束を解くのに手間取っているママさんに
「2人とも早くしろ!置いていくぞ!」と
金切り声を上げた。