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FREE BIRD
第53章 雪の嘘
…誠side…

凍りつく程寒い日なのに、僕は汗だくになって、病院に駆けつけた。


「雪っ!」


「パパっ」


雪は僕に飛び込むようにしがみつき泣き出した。


「学校の窓ガラスが割れて、健太の腕がっ…」


「健太はっ?」


「今集中治療室。万が一神経を切っていたら…」


「バカっ余計な事考えるなっ」


僕は雪の背中を撫で、落ち着かせようとしたが、本当は僕がかなりのパニックで、落ち着きたくて雪を抱きしめ撫でていた。



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