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FREE BIRD
第72章 FREE BIRD
…誠side…
あたたかなルームライトの色が美穂さんの瞳を揺らしていた。
美穂さんは涙を流していた。
僕は何度もそれを唇で拭った。
5年という歳月が美穂さんをまた一層魅力的に仕上げていた。
若さの代わりに色気と艶で大人の女だ。
なのにこんなにも美しく可憐に僕の為に涙を流す。
愛しくて愛しくて狂おしい程愛しくて…
僕の心の奥に閉まっていた感情が一気に溢れ出し、僕の唇は止まらない。
美穂さんのすべてにもう一度僕を刻む。