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月光蜜浴
第1章 神と結ぶ泉
密着する肌と肌。少年は線が細いのに、触れ合えば“男”と“女”なんだって、あらためて自覚してしまう。次第に深くなる口づけは、舌と舌を絡め合いもっと相手を求めてしまう。



脳があまく蕩けてゆく。


微かに響く行為の音が、余計に身体を疼かせる。熱がじわじわ……と支配していく。どこもかしこも変だ。もっと触ってほしい、もっともっと――欲張りになってゆく。少女は残る理性と闘いながら、苦しそうに言う。



「……これ以上は、、」


「こんなにもここは、欲しているのに?」



少年の手が少女の下半身に触れている、指をつつ……と動かすと、びくんと身体が勝手に反応してしまう。これは生理現象なのだからどうしようもない――しかし少年を拒むことなんて、できない。このまま深く繋がり合いたい、少年を中で感じたい。それが少女の、願いだから。


翌々見れば少年は無表情から打って変わって、熱を孕んだ瞳を向けていた。



「お前をもっと、知りたい。はじめてなんだ、こんなにも心が動いたのは」



少年を知れば、もう元になんて戻れない。




真っ直ぐ伝えられたその想いが、再び絡み合わせる。


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