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第1章 1　PROLOGUE

「……..はぁっ！……あぁっ！……..あぁんっ！」

ベッドの軋む音とともにグチュブチュという水音と女の嬌声と

息づかいが部屋に充満する。

横たわった男は自分の身体の上で腰をくねらせている女を冷ややかな

眼差しで見上げている。

「…….あぁっ！……キモチ、キモチイイッ！」

女の蜜壺からとめどなく溢れる蜜が更に卑猥な水音をたてる。

男は、関心ない風に自分の髪をかき上げながらつまらなさそうで、

この情事、男にとって女との温度差があるのは明確だ。

「………あっ！あっ！イくっ！………イっちゃうぅ～！」

絶頂を求める女はさらに髪を振り乱しながら、ほんのりピンク色に染まった

身体を弾ませ、腰をうねうねくねらせる。

「勝手にイけ。イった時の表情を俺にしっかり見せてみろ。」

女は嬌声を上げ、水音を激しく立てながら夢中で腰を振っており

男のこの冷たい声色が耳に入っているのかも定かではない状態だ。

そんな快楽を貪る女を男はさらに冷たい眼差しで見つめる。

やがて、女は絶頂の波に呑まれてゆき、その姿を冷ややかな男の瞳が見届ける….。