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TRUE COLORS ~PURPLE~
第20章 Let's party at the bar
全く彼女には参ったよ。
お陰で今日はこっちまでマスコミに
一日中追っかけ回されて仕事にならんかったよ!
予測していた通り、かなりのおかんむり状態の方を訪問し。
随分宥めさせてもらった後。
以前から密かに打診していた案件を説明させてもらった。
本来なら二つ返事の快諾の案件なのだが。
しかし、少し確認したいことがあるから時間をくれ、という返答しか貰えなかった。
説明している間中も、事務所の電話も秘書の電話も鳴りっぱなしで
相当機嫌も悪かったからだろうか。
本日お気に入りのお店ご予約しておりますのでと
ここ、“cherry blossom”へとお連れした。
マチ子ママが、本日は是非こちらのお席へと、
いつものVIPルームではなくステージが一番よく見えるこのボックス席に案内する。
そして上機嫌で彼の接客をし、何やら耳打ちをするように話をしていた。
「なに、それは本当なのか!」
と喜びの声を挙げてからは上機嫌でグラスをあけていく。
マチ子ママが、そろそろですよ。と彼の膝を叩く。