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第22章 coming to America

ん～。やっぱり賑やかだ！

空港だけでもクリスマスムードが凄い。

この独特のざわめきがいい。

色んな人種のいろんな言語が飛び交い。

この時期だから皆浮き立ってて活気が凄いもの。

「沙織。」

久し振りの声に、テンションが上がる。

「お兄ちゃん！」

思わず飛びついちゃった。

「おいおい、落ち着け。いつまでも子供だなぁ。」

と言いながらも私をハグして、頭をポンポンとしてくれる。

いつもの。

「レイは休暇中なんだって？

　久々に会えるかと思って楽しみにしてたんだけどなぁ。」

「うん、休暇中！」とだけ言ってやる。

「私もいつまでもレイにおんぶにだっこじゃダメだもん！」

お～お～。言うようになったねぇと言いながら

私のスーツケースを運んでくれる。

「相変わらず荷物多いな？何日滞在予定だ？」

「えっとね、1月初旬まではいるつもり。原稿はメールで送れるし。」

「お！じゃあ結構ゆっくり出来んだな。」

嬉しそうに笑ってくれるお兄ちゃん。

あ、ホント雅人さんって方に似てるかも。