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TRUE COLORS ~PURPLE~
第26章 What do you mean?2nd volume
父さんが淹れたコーヒーを自分と沙織の分も貰って。
恐る恐る沙織の部屋に突入する。
「沙織?」
デスクにあるノートパソコンをじっと見ている沙織に声を掛けるが。
ピクリとも動かずに反応なし。
背後しか見えていない今の状況では生きては、いる。それは間違いない。
デスクに近づき、コーヒーカップをそっと置き、顔を覗き込むと。
目を見開き、鬼の形相でノートパソコンの画面を見て。
マウスを時折操作する手が動く。
例の動画ではなく。原稿のようだ。
沙織、集中している時のお前のその顔。間違っても朝比奈氏には、見せるな?
暫く原稿の確認作業をしている沙織の様子を、
隣でじっと息を詰めて観察していた。
凄いなコイツの集中力。瞬き忘れてんじゃないか?
どれぐらい恐ろしい顔をしている妹を見ていただろう。
兄ちゃん、きっと情けないツラしてたんだろな。
ふ、と動きが出た。
ゆっくり俺を見上げる。
「なぁに?どうしてそこにいるの、お兄ちゃん?」
よかった、いつもの沙織だ。
「コーヒー持って来たんだけど。集中してたからさ。冷めちゃったな。」
あの動画の存在。これだけ集中して原稿仕上げてたんなら知らないな。
「おいしい。」
すっかりぬるくなったであろうコーヒーを飲み干してにっこり笑う。
「眠くなっちゃった。このまま寝ちゃうね。」
と立ち上がりフラフラとベッドに向かう。
朝比奈氏とお前の事。お前の帰り間際に兄ちゃんが目撃したこと。
聞きたいんだけど。どうやって聞くよ?と悩んでる間に。
沙織はベッドにうつ伏せで倒れ込み。
そのまま健やかな寝息をたて始めた。
明日一旦帰国予定の俺は、なんかホッとしたような。
そんな感じで我が妹に毛布をそっとかけ、部屋を後にした。
恐る恐る沙織の部屋に突入する。
「沙織?」
デスクにあるノートパソコンをじっと見ている沙織に声を掛けるが。
ピクリとも動かずに反応なし。
背後しか見えていない今の状況では生きては、いる。それは間違いない。
デスクに近づき、コーヒーカップをそっと置き、顔を覗き込むと。
目を見開き、鬼の形相でノートパソコンの画面を見て。
マウスを時折操作する手が動く。
例の動画ではなく。原稿のようだ。
沙織、集中している時のお前のその顔。間違っても朝比奈氏には、見せるな?
暫く原稿の確認作業をしている沙織の様子を、
隣でじっと息を詰めて観察していた。
凄いなコイツの集中力。瞬き忘れてんじゃないか?
どれぐらい恐ろしい顔をしている妹を見ていただろう。
兄ちゃん、きっと情けないツラしてたんだろな。
ふ、と動きが出た。
ゆっくり俺を見上げる。
「なぁに?どうしてそこにいるの、お兄ちゃん?」
よかった、いつもの沙織だ。
「コーヒー持って来たんだけど。集中してたからさ。冷めちゃったな。」
あの動画の存在。これだけ集中して原稿仕上げてたんなら知らないな。
「おいしい。」
すっかりぬるくなったであろうコーヒーを飲み干してにっこり笑う。
「眠くなっちゃった。このまま寝ちゃうね。」
と立ち上がりフラフラとベッドに向かう。
朝比奈氏とお前の事。お前の帰り間際に兄ちゃんが目撃したこと。
聞きたいんだけど。どうやって聞くよ?と悩んでる間に。
沙織はベッドにうつ伏せで倒れ込み。
そのまま健やかな寝息をたて始めた。
明日一旦帰国予定の俺は、なんかホッとしたような。
そんな感じで我が妹に毛布をそっとかけ、部屋を後にした。