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TRUE COLORS ~PURPLE~
第28章 New Year
「桜井さんから、仮縫い済んでいるドレスたちの画像届いてるでしょ?」
そう、数日前。
数点の仮縫い済みのドレスの画像が、メールに添付され届いた。
本当なら、レイに届いて。
そこから私に転送とかなんだけれど。
届いた画像は本当にどれもステキだった。
私があのドレスを身に纏ったら。
また違う私になれるんじゃないだろうかと思われるほどに。
映画のワンシーン切り取っているかのように。
そして。
一ノ瀬さんがデザインしたネモフィラモチーフの
アクセサリー数点の試作品たちの画像と。
抜けるような青空と境目が分からなくなりそうなほどの
一面のネモフィラが咲き乱れる広大な草原の、写真。
その中に、写っているラフな格好の朝比奈さんの姿。
数年前に立ち寄った場所で撮ったものだという。
俯き加減だが、優しく微笑む彼の姿を見て。
ああ、やっぱり彼が好きだと。
何故諦めようとしたんだろうと、思った。
「その中から、一番最初に着るドレスを決めなくっちゃって
お話になってるままなんだよね。
レイさんに連絡しても、返事がないままでって桜井さん心配していたの。」
そう、レイ。
私が原稿の書き直ししてから。
レイとは連絡を取っていなかった。
「マチ子ママ………。」
画面向こうのマチ子ママに問いかけてみる。
マチ子ママはギュッと目を瞑り。
深くため息をついて、意を決したように目を開け。
「実はね。」
と語り始めた。
……………………その内容は。衝撃的だった。
そう、数日前。
数点の仮縫い済みのドレスの画像が、メールに添付され届いた。
本当なら、レイに届いて。
そこから私に転送とかなんだけれど。
届いた画像は本当にどれもステキだった。
私があのドレスを身に纏ったら。
また違う私になれるんじゃないだろうかと思われるほどに。
映画のワンシーン切り取っているかのように。
そして。
一ノ瀬さんがデザインしたネモフィラモチーフの
アクセサリー数点の試作品たちの画像と。
抜けるような青空と境目が分からなくなりそうなほどの
一面のネモフィラが咲き乱れる広大な草原の、写真。
その中に、写っているラフな格好の朝比奈さんの姿。
数年前に立ち寄った場所で撮ったものだという。
俯き加減だが、優しく微笑む彼の姿を見て。
ああ、やっぱり彼が好きだと。
何故諦めようとしたんだろうと、思った。
「その中から、一番最初に着るドレスを決めなくっちゃって
お話になってるままなんだよね。
レイさんに連絡しても、返事がないままでって桜井さん心配していたの。」
そう、レイ。
私が原稿の書き直ししてから。
レイとは連絡を取っていなかった。
「マチ子ママ………。」
画面向こうのマチ子ママに問いかけてみる。
マチ子ママはギュッと目を瞑り。
深くため息をついて、意を決したように目を開け。
「実はね。」
と語り始めた。
……………………その内容は。衝撃的だった。