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TRUE COLORS ~PURPLE~
第29章 New Year 2
結城君が向かったのはチャイナタウンの中の商店街。
その中の中華菓子を製造販売しているお店だった。
『アラタ!』
ふくよかな中年女性が結城君を見付けて結城君に駆け寄り、
熱烈なハグをしながら大笑いしている。
『李阿姨(リーアーイー)』
李おばさん。
この店の店主で、このチャイナタウンの名物おばさんだ。
『今年も、おばさんの月餅を母に贈りたくってさ。』
李おばさんの熱烈なハグをされたまま、
結城君も嬉しそうに笑いながらお目当ての品が陳列されたショーケースに目をやる。
日本でも月餅は見かけるが、一般的に日本で見られる月餅よりも
この李おばさんのお店のは一回り以上大きい。
春節、清明節、端午節と並ぶ中国の四大伝統行事のひとつ
「中秋節」のお供え物として作られたのがはじまりだと言われている月餅。
李おばさんの月餅は本当に美味しいと評判で。
この月餅を目当てにお店にやって来るお客様が多いのだという。
『もちろんさ!品はちゃあんと、お母様に送っておくよ!』
李おばさんは、そう言いながら結城君の手を取り店の奥へと誘う。
『さぁさ、お嬢さんもアラタと一緒にうちの自慢の月餅とお茶を味わっとくれ!』
李おばさんの月餅があまりにも美味しくて、
私もパパとお兄ちゃんたちへのお土産にと購入する。
李おばさんの店を後にし、商店街をそぞろ歩く。
中国では春節祭を大事にしているから、
チャイナタウンの人々もニューイヤーはそこまで盛り上がったりはしないが。
それでも近年は観光客や若い世代の影響もあってか、
お店の前に出店も出していたりと結構賑やかだ。
お土産物を売っているお店でかぶり面(大頭頭)を見付け。
結城君がかぶり面を被ったりと大はしゃぎで。
何に使うのか、買うと言い出し。
お店の人と談笑しながら値切ってたりしているのを
一足先に店から出て店先から見ていると。
「きゃっ!」
追いかけっこをしている数名の子どもたちに勢いよくぶつかられ。
そのまま派手に転んでしまった。
その中の中華菓子を製造販売しているお店だった。
『アラタ!』
ふくよかな中年女性が結城君を見付けて結城君に駆け寄り、
熱烈なハグをしながら大笑いしている。
『李阿姨(リーアーイー)』
李おばさん。
この店の店主で、このチャイナタウンの名物おばさんだ。
『今年も、おばさんの月餅を母に贈りたくってさ。』
李おばさんの熱烈なハグをされたまま、
結城君も嬉しそうに笑いながらお目当ての品が陳列されたショーケースに目をやる。
日本でも月餅は見かけるが、一般的に日本で見られる月餅よりも
この李おばさんのお店のは一回り以上大きい。
春節、清明節、端午節と並ぶ中国の四大伝統行事のひとつ
「中秋節」のお供え物として作られたのがはじまりだと言われている月餅。
李おばさんの月餅は本当に美味しいと評判で。
この月餅を目当てにお店にやって来るお客様が多いのだという。
『もちろんさ!品はちゃあんと、お母様に送っておくよ!』
李おばさんは、そう言いながら結城君の手を取り店の奥へと誘う。
『さぁさ、お嬢さんもアラタと一緒にうちの自慢の月餅とお茶を味わっとくれ!』
李おばさんの月餅があまりにも美味しくて、
私もパパとお兄ちゃんたちへのお土産にと購入する。
李おばさんの店を後にし、商店街をそぞろ歩く。
中国では春節祭を大事にしているから、
チャイナタウンの人々もニューイヤーはそこまで盛り上がったりはしないが。
それでも近年は観光客や若い世代の影響もあってか、
お店の前に出店も出していたりと結構賑やかだ。
お土産物を売っているお店でかぶり面(大頭頭)を見付け。
結城君がかぶり面を被ったりと大はしゃぎで。
何に使うのか、買うと言い出し。
お店の人と談笑しながら値切ってたりしているのを
一足先に店から出て店先から見ていると。
「きゃっ!」
追いかけっこをしている数名の子どもたちに勢いよくぶつかられ。
そのまま派手に転んでしまった。