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TRUE COLORS ~PURPLE~
第6章 ”ナイチンゲール”
「う~ん。また貧血起こしたのね。」
ここは“children”に協力するとある大学病院。
その中の、サオリの主治医でもある朝倉 真由子医師の診療室。
診察室の簡易ベッドに横たわるサオリの腕には点滴の針が刺さっている。
ホント、細っこい白い腕してるわね。
もっと食べさせて太らせなくっちゃ。
「さっき、火傷の方も診せてもらったけど。」
簡易ベッド横に椅子を置き、サオリの寝顔を見ていた私の横に
コロコロの付いたドクターが診察室でよく使っているあの椅子に座って、
コロコロ~とやってくる。
「問題ない範囲よ。しばらくちょっと赤みがかって、ヒリヒリするでしょうけど。
塗り薬処方しておくわ。」
ASAHINAのオフィスを出てから、すぐに朝倉医師に連絡を取り、
ここに駆け込んだ。
朝倉医師は一般診療を受け付けてはおらず、
彼女の診療室もこの大学病院の地下3Fにあり、
同じ大学病院の職員たちの中にもここの存在を知っている人は
一部の人を除いては、ほぼ皆無。
“children”の主治医でもあり、極秘研究施設でもあるからだ。
あ、極秘研究施設っていってもヤバい方じゃないからね。
『世界平和』を第一に謳っている組織の一部なんですから。
この研究施設は“ナイチンゲール”と呼ばれている。
重度の貧血を起こすサオリのお薬もここで研究に研究を重ねて開発されたもの。
世に出回っている貧血のお薬なんて、サオリの貧血改善になんてまるで役に立たない。
世の製薬会社の情報、技術はもちろん、最新の医療技術まで全てここに集まる。
“children”同様トップシークレット機関だ。
「若いから肌組織の新陳代謝もいいから、半年もしたら元通りよ。」
この朝倉医師も“children”の優秀な医療部門スタッフだった。
「ただ、貧血はちょっと心配ね。ピルはちゃんと服薬させてる?」
「ええ、飲ませてます。」
朝倉医師が私の顔を覗き込む。
「泣いたわねぇ。」
笑いを含んだいたずらっぽい目が………なんかむかつく。
ここは“children”に協力するとある大学病院。
その中の、サオリの主治医でもある朝倉 真由子医師の診療室。
診察室の簡易ベッドに横たわるサオリの腕には点滴の針が刺さっている。
ホント、細っこい白い腕してるわね。
もっと食べさせて太らせなくっちゃ。
「さっき、火傷の方も診せてもらったけど。」
簡易ベッド横に椅子を置き、サオリの寝顔を見ていた私の横に
コロコロの付いたドクターが診察室でよく使っているあの椅子に座って、
コロコロ~とやってくる。
「問題ない範囲よ。しばらくちょっと赤みがかって、ヒリヒリするでしょうけど。
塗り薬処方しておくわ。」
ASAHINAのオフィスを出てから、すぐに朝倉医師に連絡を取り、
ここに駆け込んだ。
朝倉医師は一般診療を受け付けてはおらず、
彼女の診療室もこの大学病院の地下3Fにあり、
同じ大学病院の職員たちの中にもここの存在を知っている人は
一部の人を除いては、ほぼ皆無。
“children”の主治医でもあり、極秘研究施設でもあるからだ。
あ、極秘研究施設っていってもヤバい方じゃないからね。
『世界平和』を第一に謳っている組織の一部なんですから。
この研究施設は“ナイチンゲール”と呼ばれている。
重度の貧血を起こすサオリのお薬もここで研究に研究を重ねて開発されたもの。
世に出回っている貧血のお薬なんて、サオリの貧血改善になんてまるで役に立たない。
世の製薬会社の情報、技術はもちろん、最新の医療技術まで全てここに集まる。
“children”同様トップシークレット機関だ。
「若いから肌組織の新陳代謝もいいから、半年もしたら元通りよ。」
この朝倉医師も“children”の優秀な医療部門スタッフだった。
「ただ、貧血はちょっと心配ね。ピルはちゃんと服薬させてる?」
「ええ、飲ませてます。」
朝倉医師が私の顔を覗き込む。
「泣いたわねぇ。」
笑いを含んだいたずらっぽい目が………なんかむかつく。