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TRUE COLORS ~PURPLE~
第7章 Second contact
その時から妖精たちは、
その花をナルキッソス(水仙)と名づけて大切にしたそうです。
~エコーとナルキッソス ギリシャ神話より~
うん、確かこの絵本。
そしてこのナルキッソスの挿絵。
あの人のあの表情を見た時に思い出した挿絵だわ。
大学の文学部の図書館でギリシャ神話の本を探し、
その中から私が小さい時に読んだのと同じ絵本をようやく探し当てた。
水面に映る自分に恋い焦がれて、
水面の中の自分を求め苦悩するナルキッソスの表情。
その様を描く挿絵にそっと触れる。
また、自分の頬にほんのり熱を帯びたのがわかる。
水仙になってしなったナルキッソス。
あの人から、水仙のような香りが微かにしたから、そう思うのかしら。
どうしてこんなにこのナルキッソスに挿絵が気になってしまうんだろう。
せっかく見つけた懐かしい絵本。
これ、借りて帰ってゆっくり読もう。
絵本をしっかり胸に抱いて、貸出受付に向かう彼女の足取りはとても軽やかだった。
その花をナルキッソス(水仙)と名づけて大切にしたそうです。
~エコーとナルキッソス ギリシャ神話より~
うん、確かこの絵本。
そしてこのナルキッソスの挿絵。
あの人のあの表情を見た時に思い出した挿絵だわ。
大学の文学部の図書館でギリシャ神話の本を探し、
その中から私が小さい時に読んだのと同じ絵本をようやく探し当てた。
水面に映る自分に恋い焦がれて、
水面の中の自分を求め苦悩するナルキッソスの表情。
その様を描く挿絵にそっと触れる。
また、自分の頬にほんのり熱を帯びたのがわかる。
水仙になってしなったナルキッソス。
あの人から、水仙のような香りが微かにしたから、そう思うのかしら。
どうしてこんなにこのナルキッソスに挿絵が気になってしまうんだろう。
せっかく見つけた懐かしい絵本。
これ、借りて帰ってゆっくり読もう。
絵本をしっかり胸に抱いて、貸出受付に向かう彼女の足取りはとても軽やかだった。