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TRUE COLORS ~PURPLE~
第11章 “cherry blossom”
こんな事、今夜限りだ。
洗いざらしのままの髪をかきあげる。
かき上げながら。髪をつかんだまま。
俯き、泣いた。
叶わぬ恋心を抱いて泣くだなんて初めてだった。
アイツの時だって、ここまでなかった。
出会って、すぐ意気投合して二人とも燃え上がり、そのまま結婚した。
恋い焦がれて求めて泣く時間はないまま。
公私ともにパートナーだった。
方向性の違いで分かれはしたが。もちろん傷つきもした。
泣きもした。
身体の相性も抜群だった。
だが、それだけでは生活は成り立たない。
目指す道も違ってきていた。
だから、別れた。
もう燃え上がる一時の感情で行動する歳でもないんだ。
ウイスキーの瓶が空になった。
2本目をあける。
ロックにするのが面倒でストレートのまま流し込み続ける。
流し込んだ酒が、そのまま涙となって出てくるのか。止まらない。
洗いざらしのままの髪をかきあげる。
かき上げながら。髪をつかんだまま。
俯き、泣いた。
叶わぬ恋心を抱いて泣くだなんて初めてだった。
アイツの時だって、ここまでなかった。
出会って、すぐ意気投合して二人とも燃え上がり、そのまま結婚した。
恋い焦がれて求めて泣く時間はないまま。
公私ともにパートナーだった。
方向性の違いで分かれはしたが。もちろん傷つきもした。
泣きもした。
身体の相性も抜群だった。
だが、それだけでは生活は成り立たない。
目指す道も違ってきていた。
だから、別れた。
もう燃え上がる一時の感情で行動する歳でもないんだ。
ウイスキーの瓶が空になった。
2本目をあける。
ロックにするのが面倒でストレートのまま流し込み続ける。
流し込んだ酒が、そのまま涙となって出てくるのか。止まらない。