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TRUE COLORS ~PURPLE~
第12章 It's all right. 1
そん時はどんなことをしてでも、必ず俺が彼女を手に入れるさ。
彼女の身も心も、俺のものにしてみせるさ。
傍でそれを見ていればいい。
「じゃ、スケジュール調整して、待ってるからな。レイ。」
まだ電話の向こうで煮え切らないままのレイとの電話を半ば無理やり終わらせる。
……………見てろよ、社長。
桜井との電話を終え。
何とも言えない気持ちのままリビングに突っ立ていたら
お風呂上がりでご機嫌になったサオリが戻って来た。
「なぁに?電話してたの?」
「え、あ。うん。今日14時からASAHINAに行くわよ。そのアポの電話。」
「え!今日行くの?」
冷蔵庫を開けて野菜ジュースを取り出しグラスについでいたサオリの顔が嬉しそうだ。
でも。さっき桜井が……。
「じゃあ、あのお店のチョコレート、差し入れに持って行かない?
クリスマススペシャルが出てるってマナちゃんが教えてくれたの!」
「あら、いいわね。マナちゃん情報だったら間違いないでしょ?」
サオリのお友達マナちゃん。この子のお口は信用出来るわ。
サオリのおばあ様のお茶会にお菓子を納めている老舗和菓子店のお嬢さんで、
そこのご主人がこの子がウチを継がないのが惜しいとおっしゃられているそうだもの。
彼女がお勧めするスイーツは、貴重な手土産情報だわ。
「それとね。マチ子ママからも今朝電話があったわ。」
でっかいグラスについだ野菜ジュースをコクコク飲むサオリに
何もかも大船に乗ったつもりでいて頂戴。
試すような真似して悪かったわ。
といっていたわよと笑いながら話してやる。
「そ!よかった。久々に歌えてわたしも楽しかったもの。」
『雅人が私にこんなこと言ってくるなんて珍しかったものだから、
つい意地悪しちゃったわ。大人げない態度、反省してる。
雅人自身が動ける領域じゃないことに手を貸すなんて珍しくて。
よほど、あなたの助けになりたかったのね。
また、いつでも来て頂戴。
何もなくても。ただのお客様でも。
雅人にとって大切な人は、私にも大切だもの。
雅人をよろしくね。』
彼女の身も心も、俺のものにしてみせるさ。
傍でそれを見ていればいい。
「じゃ、スケジュール調整して、待ってるからな。レイ。」
まだ電話の向こうで煮え切らないままのレイとの電話を半ば無理やり終わらせる。
……………見てろよ、社長。
桜井との電話を終え。
何とも言えない気持ちのままリビングに突っ立ていたら
お風呂上がりでご機嫌になったサオリが戻って来た。
「なぁに?電話してたの?」
「え、あ。うん。今日14時からASAHINAに行くわよ。そのアポの電話。」
「え!今日行くの?」
冷蔵庫を開けて野菜ジュースを取り出しグラスについでいたサオリの顔が嬉しそうだ。
でも。さっき桜井が……。
「じゃあ、あのお店のチョコレート、差し入れに持って行かない?
クリスマススペシャルが出てるってマナちゃんが教えてくれたの!」
「あら、いいわね。マナちゃん情報だったら間違いないでしょ?」
サオリのお友達マナちゃん。この子のお口は信用出来るわ。
サオリのおばあ様のお茶会にお菓子を納めている老舗和菓子店のお嬢さんで、
そこのご主人がこの子がウチを継がないのが惜しいとおっしゃられているそうだもの。
彼女がお勧めするスイーツは、貴重な手土産情報だわ。
「それとね。マチ子ママからも今朝電話があったわ。」
でっかいグラスについだ野菜ジュースをコクコク飲むサオリに
何もかも大船に乗ったつもりでいて頂戴。
試すような真似して悪かったわ。
といっていたわよと笑いながら話してやる。
「そ!よかった。久々に歌えてわたしも楽しかったもの。」
『雅人が私にこんなこと言ってくるなんて珍しかったものだから、
つい意地悪しちゃったわ。大人げない態度、反省してる。
雅人自身が動ける領域じゃないことに手を貸すなんて珍しくて。
よほど、あなたの助けになりたかったのね。
また、いつでも来て頂戴。
何もなくても。ただのお客様でも。
雅人にとって大切な人は、私にも大切だもの。
雅人をよろしくね。』