この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
漏らしちゃったの?
第8章 伊倉さんと暮らす日々
20分後。
……?!
尿意のコントロールが効かなくなって、じんわりオムツが濡れ始める。
うわ、嘘でしょ……。
我慢してるのに、それに逆らうように、おしっこが出ていく。
その感覚が気持ち悪くて仕方ない。
ラスト10分。
もう映画どころじゃなくなってしまっている。
もちろん、伊倉さんの顔なんて見ることはできないから……
「トイレ! 止めといて!」
バレないうちに。そう思って、素早く立ち上がる。
駆け足でトイレに駆け込もうとして、伊倉さんに腕を掴まれた。
パシッ。
がっちり掴まれて、ジロリとわたしを見る。
「漏れちゃう!! 離して!」
やばいやばいやばい。
ばれるばれるばれる。
焦って振り払おうとするけれど、当然伊倉さんの方が力が強くて振り解けるはずもない。
「トイレ行くから!」
「いってどうすんの、もう終わってるでしょ? おしっこ」
伊倉さんが、捕まえたわたしの手をぐっと引っ張る。
そのまま、わたしのことを抱きしめて、というか、逃げられないようにしてから、耳元で囁いた。
「……映画はお預け。漏らしたらどうすんだっけ?」
答えられないでいると、タプタプになったオムツをパジャマの上から触る。
「交換……っ」
小さい声で、呟くと、恥ずかしさで潰れそうだった。
「え? 交換? 誰がするの?」
追い討ちをかけられる。
「……伊倉さん」
「はぁー、海ちゃんほんと。赤ちゃんだよね。ほら、布団いって。
……これじゃあ、お仕置きも必要かな」
身震いと同時に、なぜか体の奥がじんわり熱くなる。
恥ずかしくて、嫌なはずなのに……。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


