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漏らしちゃったの?
第6章 経過観察
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内診台に乗せられ、治療を受けたあと。
気恥しい思いで嶋池先生と対面し、そして伊倉さんが横にいる。

泌尿器科に週一回で通って、まる2ヶ月が経ち、今日の結果で後の治療の経過が決まる。

結論から言うと、経過観察に切り替わるそうだ。
次からは月1回の定期検診で良いという。それもまた、わたしにとっては憂鬱な話だが、週に1回の恥じらいから解放されて、ほっとしたのも事実だ。

「膣圧の方も上がってきてるようだし、膀胱の機能も安定してきたね。この調子で、筋力落とさないようにしてもらえれば、夜尿症は改善傾向になっていくと思うよ」


嶋池先生がカルテに目を落としてから、わたしの顔を覗き込む。
小さく頷くことしかできなかった。


「それでまあ、あとは、オムツ頼みにならないように、少しずつ外していく方向でいけるといいかな。いまはどのタイミングで付けてるんだっけ?」


「寝てる時かな。夜も、昼も寝る時は」

伊倉さんが答える。

「お昼寝してるんだね。やっぱり寝る時に漏らしちゃうか」

嶋池先生が、少しだけ笑う。わたしに向けられた言葉が幼児に向けられるようで、少し……いや、かなり恥ずかしい。
俯く角度がいっそう深くなる。


「寝る時がまだ不安なんだね。まあでも朝のオムツの尿量でもわかると思うんだけど、尿が少しずつ減ってきてるから。夜起きられるようだったらトイレに行ってみた方がいいかな」

ああ、これから夜はトイレに起きるんだと少しだけ憂鬱になる。
きっと伊倉さんの管理はまた厳しい。
微笑んでいるけれど、目を光らせてわたしを見ているのが怖い。

「膣圧のトレーニングと、トイレトレーニングみたいな感じになると思うけど、1ヶ月やってみて。それでその様子で、今後の方針が決まるかな。1ヶ月、頑張ってみてね」


頑張ってみてね……と言われても。
まだ卒業にならないことに、深いため息をついた。


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