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漏らしちゃったの?
第6章 経過観察
2


時刻は夜10時。
明日はお休み。

ドラマを見終わってほっと息をついて、ソファに寝転ぶと、今日のドラマの感想を検索していく。

金曜日は特別だ。
いつもは10時に布団に入るように(オムツに履き替えるようにも)言いつけられるのに、次の日が休みだと1時間猶予される。

ウキウキ気分で、ドラマの感想をスクロールしていく。
ドラマは良いところで終わった。来週も楽しみだ。


風呂から上がった伊倉さんが、リビングに入ってくる。

ソファに寝転ぶわたしを覗き込んだ。
ふんわり、石鹸の匂い。

でもその表情は……なんだか、明日が休日だというのに、厳しい顔をしている。
今にも、寝ろと言い出しそうな。


「海。もう寝な。忘れてないよね? 明日、朝一で病院」

「はう…………」

……忘れていました。
ご機嫌でスクロールしていたスマホを顔面に落としかける。

楽しかった気分が一気に散って、憂鬱がずっしりと心に影を落とす。
もう1ヶ月経つの……? 信じられない。

多分また、内診台に乗せられて、擬似的に尿を膀胱に溜めて、どれくらい我慢できるのか、検査されるんだろう……。
考えただけで、身震いしてしまう。
考えなきゃよかったよ……。

「海。お通じ、何日出てない?」

きかれて、逡巡して……。
……やばい、また3日は出てない。
ガバッと起き上がり、伊倉さんと目を合わせなくてもいいように座る。
この間、診察室で体を抑えられて、浣腸されたことをありありと思い出して、また身震い。

「き、……今日でた、朝」

慌てて言ってみるけれど。

「嘘。ついてるね」

秒でバレる。深い深いため息のあと、もう何を言っても無駄だと思って、

「……ごめんなさい……3日です……」

と、息を止める。
冷や汗がじんわりと背中に滲む。

伊倉さんが、わたしの横に腰掛けて、じっと顔をのぞき込む。

嫌な予感しかしないのはなぜなのか。
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