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漏らしちゃったの?
第6章 経過観察
漏れそうになるおしっこを、全身で力みながらどうにか我慢する。

でも…………

ギリギリで我慢できなくなったおしっこが、何滴か漏れ出てしまう。

「青凪さん。緩んでるよ。んー……仕方ないねぇ」

「んあ……!!!」

お尻の穴の刺激もやめられることはなく、むしろ強くなってしまって、気持ちよさも相乗する。嶋池先生が時間を測る声が耳に届いた。

「あと30秒ね」

「ん……んんん……あっ……」

声を漏らしながら、ただただ時間が過ぎるのを待つ。
もう無理…………

そう思った瞬間。

「はい、出していいよ。お疲れ様」

言われるか言われないかのところで、我慢していたものが決壊して、おしっこが流れていく。
排尿音がいつもより長く響く。

「んん……あぁ……はぁはぁ……」

嶋池先生からは、この姿を見られているし聞かれている。
恥ずかしくて仕方がなかった。

お腹の中で温まった擬似的な尿が、自分のもののような温かさで、体外へ排出されていった。

「……全部でたかな?」

排尿が止まったところで、声がかかり、疲れがどっと押し寄せる。
陰部は清拭され、開かれた足の間をしっかりと拭われて、恥ずかしかった。

「んー、正直ね、青凪さん」

「う……はい……」

その声の響きには、良い気がしない。

「もう少し余裕で保ってほしかったかなぁ」

ピンクの椅子の足が閉じて、床に足が着く。

「着替えて。隣の部屋に伊倉呼んでおくから、来週も通院にするか相談しようかな」

ただでさえ厳しい伊倉さんだ。
今日の結果を伝えられたら、絶対に通院になる。

気が重くなって、ため息が出る。

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