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蒼い春
第6章 女性が好きな宮崎あゆみ

数10秒後、

自分の垂れ流した涎が頬を伝う気持ち悪さに
奈央は意識を回復した。

隣にあゆみが寄り添うように
身体を横にしそんな奈央の顔を
じっと見つめていた。

「あ、あたし…」

意識が飛んでしまったために
事の成り行きを思いだすのに
しばらくの時間を要した。

「先生…先生も飛んじゃったのね」

かわいい…そういってあゆみは
顔を近付けて奈央の頬に垂れている涎を
舌で舐め取った。

下腹部に濡れたシーツが当たり不快だった。

潮を噴き、涎を垂れ流すほどの快感。

その後にやってくる羞恥心と
汚した寝具の不快感。

めくるめく倒錯の世界…

「先生、また次も遊ぼうね…」

あゆみが、そう言ったように聞こえた。

「ええ、お願いね…」

奈央は無意識に、そう返答していた。



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