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短編集 一区間のラブストーリー
第16章 第十六話
翌朝、
僕たち二人は仲良く手を繋いで山道をおりていた。
彼女は神社の社務所で今日も仕事だ。
神社前のバス停で僕らは別れた。
鳥居をくぐって歩き出す彼女の背中に向かって僕は叫んだ。
「また来るから!きっと来るから!
その時はまた泊まらせてくれるかい?」
声が届いたのだろう、彼女は歩みを止めた。
そして振り向き様に
「きっと会いに来てね~っ!大好きよ~っ!」と
大きな声でそう言ってにっこりと笑った。
第十六話 完
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