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短編集 一区間のラブストーリー
第17章 第十七話
「溜まってるんですか? あなたってほんとに困ったおバカさんですね」
そう言いながら彼女はベッドに腰掛けた。
『え?…』
この行動は俺のシュミレーションにはなかった。
「これって…裏DVDなんですね? ボカシっていうかモザイクがありませんものね」
画面の中の男優は女優のクレバスに指を沈め、
高速でピストンし始めていた、
やがて女優の亀裂からとんでもない量の愛の雫(しずく)が吹きこぼれはじめた。
「私、裏DVDって見るの初めてなんです」
そう言いながら、心なしか彼女の体がクネクネと動き始めてる気がした。
「この女優さん、あなたに似てるんです。
だから下着の匂いを嗅ぎながら、
あなたに似ているこの女優で オナニーしたくなっちゃって…」
この先の展開はどうなるんだ?
シュミレーションしたくても予想外の展開に、俺の脳は火花を散らしてショートしちまった。
「こんなの見てたら…シたくなっちゃいますよね…」
彼女の目がトロンとし始めていた。
画面はシーンが変わって男優の立派なキノコを女優がおいしそうにしゃぶり始めた。
「この男優さんの…お、おチンポ…あなたのにそっくり…」
彼女の口が半開きになって、
そこからチロチロと覗く舌がエロチックだった。
俺は体を起こして彼女の隣に腰掛けた。
彼女の体のクネクネが激しくなり始めた。
そして俺が隣のいるにもかかわらず、
彼女はバスタオルの上から胸を揉み始めた。
俺は、そっと手を伸ばして彼女の太ももにやさしく触れた。
とたんに彼女の体はビクンとなって、
テレビ画面のペニスと俺の息子を交互に眺めはじめた。
『うそ?彼女、シたくなってる?』
それなら好都合とばかりに、 俺はお尻にギュっと力を入れて自慢の息子をビクンビクンと上下させた。