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短編集 一区間のラブストーリー
第15章 第十五話
暖冬で、例年よりもすごしやすかった冬でしたが
やはりみなさんは春の到来を待ちわびていたようで、
満開の桜の河川敷にはたくさんの人たちが花見をしていました。
私はブルーシートを敷いて宴会をしている男性だけのグループの近くに 自転車を止めて、
すぐ脇をドキドキしながらソックスを直すふりをして、
『皆さん私の花びらもたくさん見て下さい』と思いながら前屈みになり、
桃のようなヒップと濡れたアソコを見ていただきました。
2人ほどの男性が私の痴態に気づきました。
そしてヒソヒソ声で
『おい、見てみろよ』と
伝言ゲームのように私に注目するように
感染していきました。
ワイワイと騒いでいた賑やかさが
まるで水を打ったように静かになりました。
『声かけろよ』
『いや、お前が誘いに行ってこいよ』
そんな男たちの声が聞こえてきました。
ああ・・・注目されてる・・・・
こんなに多くの男達にオ○ンコとお尻を見られている・・・
誘われてブルーシートに寝転され、
たくさんの手で体をまさぐられるのを想像しただけで 私は軽くイってしまいました。
でも、いくら待っても男たちは声をかけてきてくれないので
私はあきらめて再び自転車に乗って
その場を立ち去りました。
途中の交差点で信号待ちしていると、
反対側に中年男性が信号待ちしていたので、
スカートをめくりあげ、
その男性にツルツルの縦スジを見てもらいました。
予想通りその男性は目を丸くして私の下半身を見ていました。
信号が変わるとすれ違うまで
下半身をじろじろ見てきました。
私はドキドキしながらも
急いで渡り何事もなかったように通りすぎました。