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離島性体験 〜M男君〜
第2章 1986年に5月に起きた悲劇
明代は思いを募らせていた。

(熱い。熱いよ。胸から聞こえる音も体も速くて熱い。卓郎、私ね。嬉しい。あなたが私の初めての人で嬉しいよ)

明代は繋がった安堵感に浸って卓郎の胸の上で視界を暗くして思いを募らせていた。

(私は好きな人を作らない。そう決めてた。姉も母も好きな人とは結ばない。親が決めた人と結ばれる。だから私は人を好きになることを拒否してきた。卓郎、私ね。もう少ししたら知らない男性と結ばれるんだよ。知らないの。どんな人なのかも、何が好きなのかも、顔も見てない。知ってるのは名前と親が決めた「好い人」ってことだけ。それだけで結ばれてしまう。あの日、あなたのせいで拒否でくなくなった恋心が始まった時に私は涙腺が切れたみたいに拒否していたものを壊してしまった。だから、私、だから、私ね。卓郎と卓郎と初めてだけ迎えたかった。結ばれない恋心を私の最初で最後のわがままにしたかった。ありがとう、、、卓郎)


「明代。泣いてるの?」


卓郎の震えた声で明代は視界を明るくした。

「やっぱり痛かったよ。」


明代は涙を誤魔化した。自分の感情に素直になれないから卓郎に本当のことを話さなかった。

(今さらだけどまだ小さい胸板。つい最近まで中学生だったあなたの胸で私はわがままになるよ)

「卓郎ッずっと抱きしめてて。」

(ここからどうする?ずっとこのままがいい。ずっとこのまま眠りたい、、)

明代は目を閉じた。


「アキ?朝だよ」

太陽の光も白く銀色に光って窓ガラスから射し込んでいる。影が少なくなって二人は照らされていた。

「卓郎。ごめん、ずっとこのまま寝てたよね。」

「明代さんが僕の上で動かないから待ってた。」

明代は少し笑った。

(待ってたか。卓郎はしたかかったのね。卓郎のわがままをほったらかしにならないよう欲情するよ)

「卓郎?続きしようよ。朝からしようよ」

明代の中にある感触はまだ立ってる気がした。

(私の中で卓郎はわがままを我慢していた。だから、私は解消してあげる。卓郎のわがままを好いとるよ)

(貰おう。卓郎の遺伝子をもらうよ。出来たら出来た。幸せと生きていく。出来なかった出来なかった。私の人生を受けいれるよ。最後のわがままで私の人生を天秤にかける)

(どっちでもいい。今がよければそれがいいの)

明代はそう思っていた。
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