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離島性体験 〜M男君〜
第6章 王様ゲームで

玉城卓郎は何度も聞いたテープが詰まった段ボールを開けた。
「明代さん」
彼女の当時の声を聞いても卓郎にはもうどうすることもできなかった。東京で明代と再開した時の彼女の第一声は「変態」そう呼ばれて卓郎は笑うしかなかった。
台風の風がカエルの声を消して窓に当たる風の音を強くした。
「明日は休みだな」
天気予測して卓郎はまた日本酒が入ったグラスを飲み干した。そしてまた注ぐ。卓郎の目も興奮も止まらなかった。
彼女、彼女はいなくなった 、、、
1987年、夏。照りつける太陽の光は砂利道の石を焼いていく。トラックとスーパーカブが走る道とトラクターが走る農道は熱気でムンムンと暑さを反射していた。
ジリリリン、ジリリリン。
黒電話がなった。
「はいィ。はいはい。卓郎、女の子から電話ァ」
えっ。誰?そう思って走る卓郎に受話器が手渡された。おばあちゃんの顔がにやけていた。
「はい。」
「卓郎、私だよ。わかる?」
その声に気がつき卓郎は黙って頷いた。
この頃、卓郎の学生生活は変わっていた。この町に住む人たちは優しい。だから卓郎は回りの人たちと仲良くなれた。
いやなりすぎてしまった。

