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サマースクールみつげつ
第1章 集まった11人女子のそれぞれの事情
<男子視点>

あーあ、3か月も部屋に閉じ込めで勉強か…。嫌だな…。
なぜ今年は夏休みが3カ月もあるんだよ?
いつも通り1か月ちょいなら、こんな勉強合宿は無かったのに。
「休みが長いから、この際、勉強でもしなさい」
ムダに長いと、すぐにそういうことになってしまう。

今日は、6月1日。
例年なら1学期の3カ月目で、梅雨という気候もあってみんなだらだらになってしまう時期である。
しかも僕は、中2。中だるみの極致といったところだ。

僕の名前は、カツキという。
自分でいうのもなんだが、ごく普通のどこにでもいるありふれた中学生男子である。
特に運がいいわけではなく、運が悪いというわけでもない。
順風満帆ではないが、それなりに普通に14年間の人生を過ごしてきた。
顔だちはイケメンではなく、ブ男でもない。
身長は160センチだから、中2としては普通。
部活は一応やっているが、レギュラーになれず練習は身が入らない。
キャラは、普通。適当に当たり障りなく日常を過ごしている。
女子には、モテない。というかわが校では男女間が隔たっていて、接点自体が皆無である。クラスも授業も、すべて男女別なのだ。食堂も男女別という徹底ぶり。

申し込んだサマースクールは、これまた
<男女別の宿舎で、気兼ねなく勉強に専念できる>
という触れ込み。
スクーリングや親睦野外行事などは無く、きほん、各自自室で端末を使っての個別学習。
事実上の、監獄状態。
そのため親たちから大好評で、全国ほとんどの中学生が参加させられた。

6月1日午前6時、僕は自宅を出発した。
着替えの下着など荷物は、既に宅配便で送ってある。
駅で電車に乗り、揺られること2時間半。
午前8時半、サマースクール会場の最寄り駅に到着。

なんだ、ここは?
絶句した。
駅前に、何もない。というか、駅自体が無人駅。駅前は、一面の草むら。
そして1本道を歩いて行ったが、見渡す限り草むら、草むら、草むら。
笑うしかない。笑笑笑。

25分歩いて、午前8時55分、ようやく会場に到着した。
会場内には、ガレージ状の狭い建物が多数立ち並んでいた。
ああ…、あんな狭い部屋で3か月間過ごすのか。
僕は、嘆息した。
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