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Kiss Again and Again
第9章 高梨さん

 ロビーやラウンジを ゆっくり歩きながら
 「女の人の方が 勇気があるなぁ。 男の人かて 愛美ちゃんと一緒に写真撮りたいやろに あんなことよう言わんわなぁ」
 「でも ほんとに宣伝になったみたい」
 「ほんまや。 おかあはん 愛美ちゃんのこと 気に入ってたみたいやし」
 「?」
 「その着物 うちで一番高い着物や。 それに・・・」
 持っていた小ぶりなバッグから ゴールドカードを取り出した。
 「美味しいもん 食べてこい、って。 これがあったら スィートにも泊まれるで」

 ええとこのぼんぼんの高梨さんは 笑いながらわたしの手を引いて 閉まりかけたエレベーターに乗り込んだ。 他に乗っている人がいるのに
 「キスしよか?」
 「まさかっ」
 絶対 他の人たちに聞こえている。

 「なんで?」
 ほんとうに・・・ この人は・・・ はしゃぎすぎっ。
 「口紅が つくからっ」
 「お揃いになって ええのに」

 ほらっ 前に立っている女の人が 笑ってる。
 でも 誰も乗っていなかったら キスしてもいいくらい 楽しい。


 恋人 いるのに?

 おかあはんのゴールドカードのお陰で 高級和食店で お昼をいただいた。
 そこでも 浅黄色の紬を着た高梨さんと 紅の振袖姿は 注目された。

 「和装の展示会の方ですか?」
 「日本の伝統を 感じますねぇ」
 「やっぱり 着物は いいですねぇ」

 カード分は 宣伝できたかもしれない。

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