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Kiss Again and Again
第2章 大学生活
 高梨さんのやったことを 不思議と怒る気はしなかった。

 多分 「ゲイ」というのはほんとうなのだろうな。 さっきの高梨さんからは 微塵もいやらしさを感じなかった。 からかわれている、と思っただけだった。 股間には 触れなかったし。

 ただ つらいことを思い出した。

 高校2年生の放課後。
 暮れてゆく教室で見た 安部周人くんと大沼加奈子さんの キスシーン。
 あのとき 一瞬だったはずなのに はっきりと見えた 二人の手の位置。
 大沼さんの 手・・・

 それを思い出させた。
 それは 今でも 胸が苦しくなる。

 イングリット・バーグマンのうるうるお目々を堪能し尽くしたころ 高梨さんが顔を近づけてきて 耳元で「愛美ちゃん、て ええなぁ。 すきやで」と言った。

 わたしも好きだけど それはどきどきしない好き。
 多分 高梨さんも 同じだと思うから 笑いながら「あほやなぁ」と言った。
「あほか?」 と高梨さんも 笑った。


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