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第2章 大学生活

　映画を観終わったら　居酒屋に移動した。

　新入生４人は　始めは　まとまって座っていたが　座がくだけると　なんとなくばらついて座った。
　また　高梨さんが隣に座っていた。
　楽しいけど　ちょっと他の人たちの目が気になる。　そんな気持ちを察してくれたかのように青木さんが　来てくれた。
　「高梨　やりすぎ。　困ってるじゃん」
　「愛美ちゃんに　悪い虫がつかへんように、と　思ってんね」
　お酒のせいで　色白のキレイな顔を　ほんのり赤くして　そんなこと言う。


　他の人たちと　今日の映画の話になると　高梨さんは　すっかりそっちの話に夢中になってしまった。　
　ちょっと　ほっとした。

　「ねぇ　踊り　まだ　興味ある？」
　青木さんが　急にそんなことを言う。
　「あのね　私　まだ踊りのようなこと　続けているの。　バレエは　合っていなかったけど　踊ることは好きなのよね。　愛美ちゃん　興味あるのだったら　一緒に行ってみない？」
　「踊り」と言われても　なんか　ぴん、とこない。

　バレエ以外の　踊り？


　「いいの　いいの。　また愛美ちゃんと　一緒に踊れたらな、と　思っただけだから」