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Kiss Again and Again
第11章  兄 妹

家庭教師をしている娘さんが とっても頑張って成績が上がった。 模試の英語の偏差値が 初めて60を越えた。 お誕生日も近いことだし お祝いに樹さんのお店のケーキでもどうかな、と思った。

 「じゅん。 樹さんのお店って ホールケーキの予約は できる?」
 「うん。 できるけど。 なに?」
 「カテキョしてる子のね お誕生日と成績向上のお祝いに、と思って。 小さなホールでいいんだけど」
 「じゃあ たつにぃに伝えておくよ。 電話ででも 詳しいこと伝えて」
 じゃあ 樹さんから 電話があるのかな? それとも電話した方がいいのかな?

 電話は 架かってきた。 久しぶりに聞く声は 深くて優しい。 おおよそのことを伝えて あとは「おまかせ」ということで その日に受け取りに行った。

 厨房から出てきた樹さんは 白いユニフォーム姿で 凛々しく大人っぽい。

 「こんな風にしてみたんだけど」

 見せてもらったケーキは 小さなホールにピンク色のリボンがかかったように見えるとても可愛らしいものだった。 ”16”という文字のロウソクが添えられている。

 「リボンは 苺のババロアで 中もババロアになっているんだよ。 気に入った?」
 「とっても。 ありがとうございます」

 店員さんも ニコニコして感じがいい。

 「これはおまけ。 あゆちゃんの好きなフィナンシェ」
 「わぁっ。 うれしいっ」
 「喜んでもらえて よかった」

 お仕事中の樹さんは 堂々としていて 少し距離感がある。

 そのまま家庭教師の家に行き そちらのお母さんにケーキを差し出した。
 「これ 成績が上がったのとお誕生日のお祝いを兼ねて。 召し上がってください」
 「まあ 先生。 ありがとうございます。 ここのお店 ホールの予約は 何ヶ月も先まで埋まっているんでしょう? こんな貴重なものを」

 えっ・・・ そうなの?
 フィナンシェは 予約無しでも 買えるのでしょうか?
 なんか 特別にしてくださったんだ。
 お礼の電話をしなくっちゃ。

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