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Kiss Again and Again
第11章  兄 妹

 夕食は 樹さんがおススメの和食店に入った。 樹さんは どんどんオーダーする。
 「そんなに食べれません」
 「しっかり食べて もっと太らなくっちゃ」

 「泣いてたくせに」

 樹さんが 紅くなった。

 「だって すごく感動的だったでしょう? 思わず泣いてしまうくらい感動的だったでしょう?」

 そうだけど・・・ 泣くなんて。 すごく いいっ。
 紅くなるところも すごく いいっ。

 帰りは マンションまで送ってもらった。 並んで歩くのは 今日が初めてだった。 不思議だけど 一緒に過ごした時間で 並んで歩く、ということはなかった。 大きな樹さんの隣にいると とても自分が小さく感じられるのに ヘンに安心したりもする。


 「送っていただいて ありがとうございます。 駅まで 迷わず 着けますか?」
 「うん。 そんなに難しい道じゃあないから」

 あんまり楽しい一日だったから なんだか 離れがたい。

 いきなり 腰のあたりから抱き上げられた。 驚いて 樹さんを見下ろす。 そのまま くるりと一回転すると
 「うーーーん だいすき」
 そうして すとんと わたしを降ろし
 「どーしょう あゆちゃん?」

 ひたすら びっくり・・・
 こんなこと・・・ びっくり・・・

 今度は ぎゅうっと抱きしめ
 「もう 好きで 好きで 可愛くて 可愛くて・・・ どーしょう・・・」

 ・・・ わたしも・・・ どーしょう・・・

 「また デートしよう」
 「そう・・・ですね」
 「じゃあ 指きり」

 また・・・ 指きりなの?

 マンションの前で 大きな男の人と 指きりした。
 それから 音をたてて頬にキスをすると
 「約束だよ。 おやすみ」
 大きな背中を 見送った。

 最後まで 楽しいデートだった。

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