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Kiss Again and Again
第13章 十四夜

 「冷えてきたから もどろう」
 そう言うと 簡単に抱き上げられた。

 お布団は 昨日とは違い くっついて敷かれていた。 そういえば 朝 離しておくのを忘れたのだ。 仲居さんたちは どんな風に思ったことか。 恥ずかしい・・・

 優しく抱き降ろしたのに 乱暴に 浴衣の前を広げた。

 「すごい・・・ いい眺め・・・」

 樹さんは 浴衣を脱ぐと 覆いかぶさってきた。
 「あゆちゃん 脚が冷たくなっているね。 ごめん。 節度がなくて」

 樹さんは 冷たくなった脚を 自分の両足で挟んでくれた。
 「こうすると 温まるよ」
 確かに 樹さんの身体は 熱を帯びて 温かい。 

 「こうしてあゆちゃんを抱きしめているなんて・・・ いいなぁ・・・」


 胸毛に触れたみた。 柔らかい。 指にからめて引っ張ると
 「いたい・・・」
 「そうなの? いたいの? ごめんなさい」
 「ああ・・・ かわいくて・・・ どーしょう・・・」

 樹さんの「どーしょう」には 色んな意味があるのがわかってきた。

 今では 「どーしょう」と言われると 不思議な歓びが湧き上がってくる。 低い段差の階段を 時間をかけて一段づつ登ってゆくように 惹かれてゆく。 それを圧し止めるように不安も膨らんでゆく。 そのせめぎ合いの中で 身体だけは 快楽を選ぶ。

 樹さんの身体の重み、 痛いほどの抱擁が こんなはずではなかったのに、と自嘲しながらも 愛おしい。

 流されよう、とは思っていたけど こんなはずでは・・・こんな・・・滝壷に落ち 泡渦の中で舞々しているような・・・

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