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Kiss Again and Again
第13章 十四夜

 「失礼します」
 仲居さんだ。 服を着た後でよかった。

 「朝食に来られなかったので 軽いものを見繕っておきました。 よろしかったら召し上がってください」

 お膳には おにぎりと卵焼き お味噌汁 ほうれん草のおひたしが載っていた。
 「ありがとうございます。 美味しそうですね。 いただきます」

 樹さんは 本当に嬉しそうに言った。 平日で お客さんが少ないからできる心遣いなのだろうけど これは嬉しい。

 三日間過ごした部屋で 樹さんと向かい合って朝食を摂った。
 「卵焼き おいしい」

 あとは お土産を買って 帰るだけ。

 「もう一回 スィーツを届けておこっ」
 「わたしからのお礼も伝えてください」

 すばらしい三日間だった。


 マンションまで送ってもらい
 「よかったら ひと休みしていってください」
 今までに 樹さんは わたしの部屋を訪ねたことはない。
 「うーーーん。 やめておくよ。 職業柄 匂いには敏感だから」

 その言葉が真に意味することを 恋に無知で未熟なわたしは 理解しようとしなかった。 ただ 大人の男の言葉遊びだと思っていた。

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