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Kiss Again and Again
第13章 十四夜

 「じゅんが 男じゃあなく 女友達の家に 泊まりに行くって言った時には 驚いたよ。 そこまで親しくなる友達なんて 多感な中学、高校のときだっていなかったのに。 どんな友人関係なんだろう、とか 過保護な兄は 心配したんだ」

 「それから 道端であゆちゃんを拾って」
 確かに 拾われました。
 「じゅんが 初めて友達を 家に連れてきたんだよ」

 えっ? お友達初訪問者がわたしで 図々しくご飯をご馳走になり 泊めて頂いた?

 「初めてお呼ばれした友人が こんなで・・・申しわけありません」

 「あはっ。 確かに 想像していたタイプと正反対だったから 驚いた。 しかも あゆちゃん めちゃくちゃ泣いていたし」

 そうだった・・・ 中目黒の駅前で うずくまって泣いているところに 純子ちゃんが駆けつけてくれた。

 「じゅんが あの時 すぐにあゆちゃんのところに向かったのが なぜなのか 会ってみてわかった。 あゆちゃんは 裸で放り出された子供のように 剝き出しで傷ついていて 他人から差し出された手を 何の警戒心もなく握り返して。 じゅんの僅かばかりの母性を 引き出すんだね」

 「僕の 母性も 引き出されたんだ」
 「樹さんの 母性?」
 「じゅんと暮らしていて 備わった母性」

 だから 見返りがなくても いいの?

 わたしが じぃっと見つめるのを勘違いしたらしく
 「母性で セックスはできないよ」
 「僕は 男だし あゆちゃんは女だから」


 わたしからの「すき」はいらないの?

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