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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉

 なんか よそってみると お葱がてんこ盛りになってしまった。
 「お葱 多すぎますよね。 取りますか?」
 「ううん。 身体が温まって いいよ」
 「塗り箸だと滑るから 割り箸で食べよう」
 樹さんは 木でできた小さなお玉も出してくれた。
 「七味は?」
 「僕は いらない」
 「身体が温まるのに」
 「そっかぁ。 じゃあ 半分食べたら入れよう」

 「どうですか?」
 「とっても美味しいよ」

 一口食べてみると 味が薄いような。

 「あんなにお塩を入れたのに 味が薄いですね」
 「そんなことないよ。 とーーーっても美味しい」
 「お塩は もっと大胆に入れないといけないのですね」
 「あゆちゃん ありがとう。 初めてなのに上手にできてるよ」

 「ごめんなさい。 次があったら もう少し上手にできると思います」

 樹さんは 全部食べて お薬も飲んだ。

 片付けた後 ふたりでテレビを観ながらソファに座っていたら 温まった身体と膨らんだお腹のせいで 眠くなってきた。 樹さんも同じらしく 毛布を持って来て わたしを抱きながら ソファに横になった。

 「逢わないでいられたのが 嘘のようだ。 今日は ありがとう」

 樹さんは いつも”ありがとう”と言う。

 「早く良くなるといいですね」
 「良くならない方が いいかも。 こうしていられるのだったら」

 肌触りの良い毛布にくるまれ 心地よい抱擁に 天気予報を聞きながら 眠ってしまった。

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