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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉

「おだしは どうやって作るのですか?」
 「冷蔵庫にね だし用のパックが作ってあるから」
 樹さんは そのパックを冷蔵庫から出し 「お湯が沸いたら 2,3分煮てから取り出して」
 おうどんの茹で時間は スマホで計った。 茹でるのはパスタでやっているから 多分大丈夫。

 「おうどん 茹でた後 お水で洗うのですって。 そんなことしたら冷たくなりませんか?」
 「だから 2分 茹でるのを短くして つゆの中で煮るんだよ」
 「じゃあ もう上げなくっちゃ」
 「熱くて重いから 気をつけて」

 何でも 初めてのことはわからないことだらけ。 でも 樹さんは終始にこにこして見ている。

 「樹さん このおつゆ 味がしないんだけど。 何か間違えましたか?」
 「ううん。 まだ味付けしていないだけ。 塩と醤油を入れなきゃ」
 「まだ 味がしない」
 「もっと 入れるんだよ」
 「こんなに沢山? 身体に悪いですよね」
 樹さんは 声を挙げて笑った。
 「味見してみて。 どうですか?」
 「もう少し 塩を入れて」
 「もっと入れるの!? こんなもの食べていたら 病気がひどくなりませんか?」
 また 樹さんは笑った。

 「あのね 半熟卵を乗っけるのが好きなんだ。 あゆちゃん できる?」
 「できますっ。 頑張りますから」
 「流しの下に 小さなミルクパンがあるでしょう? それにだしを少し取って そこで卵が半熟になるまで 煮てみて」

 そういえば 風邪をひいたときには おかあさんも おうどんに半熟卵を乗せてくれた。 こうやって作っていたんだ。

 「もう 火をとめていいよ」
 樹さんは 煩わしがらずに 丁寧に教えてくれた。 具合が悪いのに・・・ もう少し お料理ができるようにならなくっちゃ。

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