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Kiss Again and Again
第3章 ジャズダンス

 題目を与えられての創作ダンスの時間は 魅力的だった。
 個人での発表もあれば グループでのダンスもあった。 『目覚め』などの抽象的なものを 音楽を選び 踊る。 それを観ることで共有する。 それに惹きつけられた。

 創作ダンスで 感情表現する、というのは 内面に畳み込んでいたものを開放するようで 初めての経験だった。 高梨さんへの喪失感を表現することで 過去の出来事にできたのは驚きだった。 何かを乗り越えるやり方は 色々あるものだと知った。


 「愛美ちゃんの 刹那の踊りは 圧巻だね」
 青木さんにほめてもらえてとても嬉しい。 青木さんは わたしと喪失感を共有しているのだ。 もっと切ない想いで。

 人、って 悲しい。

 他の精力的な人達の中で 浮いてしまっているわたしがひとりぼっちにならないよう 青木さんは いつも気を配ってくださった。 青木さんも もっと上を目指しているのだ。


 「青木は 保護者か?」
 日向さんは シニカルなものの言い方をする人で 少し苦手だ。


「気にしなくていいよ。 タツルはオーディションが近いから ぴりぴりしてるだけだから」
 同じオーディションを受ける岡野さんが言った。
 そのオーディションに合格すると 結構大きなツァーに参加できる。 プロのダンサーにとっては うれしい切符が手に入るため プレッシャーのせいか 日向タツルさんは ここ最近 いつも不機嫌そうだ。

 上を目指している人からみると わたしなんかは邪魔くさい存在なのだろうと思う。

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