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Kiss Again and Again
第15章 クリスマス後

 「じゅんから聞く前に 言えばよかったんだけど」
 「代表に選ばれるなんて すごいことでしょう?」
 「すぐに言わなくて ごめんね」

 言わなかったのには 理由がある。 それを聞くのは 怖い。

 「パリで5日間。 女性とペアで出場するんだよ」
 「はい。 ネットで少し調べました」
 「ペアになってくれる人は 星川さんっていって 横須賀の人なんだ」
 「そうですか。 ちょっと遠いですね」
 「うん。 これから星川さんと 一緒に過ごすことが多くなるだろうし。 確かにちょっと遠いから 星川さんが うちに泊まったり 僕が向こうへ行った時には 帰りが遅くなると思う」

 覚悟していたつもりだったけど 現実は想像していたことより もっと悪い。 何か 息苦しくなるような。 胸の痛みに襲われる。


 「あゆちゃんとのことは 何も変えたくない。 そのつもりで頑張るから」

 自分の痛み 心がどうなっているのか よくわからないまま 優等生の言葉を探した。
 「いいえ。 大事なことがあるのに わたしを優先しないでください。 樹さん こんなすごいこと。 頑張ってください」

 嘘つきでも なんでもいい。
 わたしは平気だと 伝えることができれば。

 ただ 樹さんは悲しそう。

 わたしの答えは 優等生じゃあ なかった?

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