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Kiss Again and Again
第15章 クリスマス後

 約束した日にお店を訪ねると その人は 洗い立ての真っ白なタオルのように 清潔感と必要性を全身で表して そこにいた。

 「あゆちゃん 紹介するね。 星川誠子さん」
 「はじめまして。 仲村愛美と申します」
 「はじめまして。 星川です。 よろしくお願いします」

 何をお願いするの?

 厨房は 片付いておらず むしろこれから始まる戦闘を準備していた。

 この人は 樹さんと これから 親密で 信頼溢れた必要という豊かな時間を セックスしているだけのわたしより多く過ごすだろう。 そのお願い? 邪魔しないで、のお願い?

 「樹さん ごめんなさい。 お忙しいとは知らなかったものだから。 今日は帰りますね」
 「今来たばかりなのに。 そんなに急いで帰らなくても」
 「いえ・・・お邪魔するつもりはなかったので 今日は帰ります」

 既に 身体は裏口まで行き着き 逃げ出す用意をしていた。
 樹さんは 悲しそうに眉を寄せ 少し頭を傾げた。
 「じゃあ そこまで送って行こう」
 「送らなくても大丈夫です。 お仕事 続けてください」

 「星川さん すぐにもどります」
 わたしは エンジ色の縁取りのある白いユニフォームを着ている星川さんに 頭を下げた。 優しい笑顔が返ってくる。

 樹さんは わたしの肘をとらえ 有無言わさず 裏口のドアを開けた。

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