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Kiss Again and Again
第16章 最後の扉

 スーツを買い 会社訪問をし 面接をし 卒論に取り組んだ。

 他の友人達は ふてくされた現実の中にいながらも 何かしら目標や夢を抱いていた。 わたしには 不思議なくらいやりたいことも 欲しいものもなかった。 心が 大学に留まりたがっていた。 もっと学びたい、そう思いながら なんとなく就活を続けていた。

 純子ちゃんは 一番乗りで 就職先を決め ほのかちゃんは いくつかの内定の中から 決めようとしていた。

  結局 特別なものには辿りつけず 内定をもらった会社のなかで 好もしい条件のところに決めた。 両親は とても喜んでくれたので その時だけは 感謝と誇らしさに胸がふくらんだ。

 あとは卒論だけだった。


 純子ちゃんは 大学を卒業したら 高田講師さんと結婚するという。
 高田さんの熱心な求婚に 根負けしたらしい。
 「ノー」と言える日本人の純子ちゃんを負かしてしまう高田さん おそるべし。 

 「ありえないっ。 あゆならまだしも じゅんが私より先に結婚とか ありえないっ」
 初めて聞いた時 ほのかちゃんは何度も言った。
 わたしも じゅんが結婚を考えていたことさえ不思議だったのだから そう思うよね。 人、って わかり合っているようで わかっていないものかもしれない。

 「いや。 ほの。 こんなことになるなんて 自分でも信じられないから。 多分 私が一番 ”ありえない”と思ってる」

 そーなのっ?

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