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Kiss Again and Again
第16章 最後の扉

 バスタブの中に立ち 出しっ放しのシャワーですぐに流されてしまうのに 何度もボディソープを塗りたくりながら お互いの身体を まさぐりあった。 よく知っているのに 恋焦がれる肉体。 欲しくてたまらない情欲の塊。 どんな風に触れば満足できるのか 探し出すように 触れ合った。

 樹さんの大きくなったものが 何度もぶつかる。

 「あなたの居場所は ここよ・・・」
 疼く身体が 待ち構えている。

 逢ったら だめなのに
 セックスしたら だめなのに
 あんなに頑張って 我慢したのに
 たくさん たくさん 我慢したのに

 樹さんに触られることで 意固地で頑な気持ちが シャワーの熱めのお湯に流されてしまう。

 「ここは・・・ 滑るから あぶないよね・・・」
 そう言いながら左手で わたしの片方の腿を持ち上げる。
 「ベッドは すぐ そこなのに・・・」
 右手は シャワールームの壁につく。
 「がまんできなくて・・・」
 大きくて硬いものを 擦りつける。
 「ひとつになりたい」

 焦がれていた いつものめりめりと分け入って入ってくる感覚。 腿を持ち上げている腕に 掴まった。
 「あゆちゃんが ほしい・・・」
 肩に埋めていた顔から 唇をさぐりあて むさぼるようなキスをしてくれる。
 「知ってる・・・ 今日は 安全日じゃあない・・・ 忘れそうになったら 言って・・・」
 深く突き上げられる。
 「あぁぁぁ・・・ もう・・・ 立っていられない・・・」
 「しっかり 僕につかまって・・・ 絶対 はなさないから・・・」


 はなさないで。 

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