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Kiss Again and Again
第16章 最後の扉

 「ねぇ もっかい ドレスを着て見せて」
 「今?」
 「うん。 ドレスを 着て」

 そうね。 時間はたっぷりある。

 言われた通りに もう一度着ようとしたら
 「ううん。 足から 着て見せて」
 頭からかぶろうとしていたのを 足から着る。
 できるだけ時間をかけて 片方づつ足を入れ 腰までたくしあげ 腕を通した。

 「すごく 優雅だね」

 後ろにまわり 髪の毛を片側に寄せて 晒したうなじにキスしながら 背中のファスナーを 上げてくれる。

 「まわって」

 言われた通りに 樹さんの前で くるぅりとまわる。

 「うーーーん。 可愛い。 本当によく似合っている」


 「どうして この色を選んだの?」
 「炎のような色でしょう? あゆちゃんの色じゃあない?」
 燃え上がるような緋色が? わたしのどこに こんな色があるの?

 樹さんは 立ち上がると わたしを抱きしめながら ファスナーをおろす。
 「これを 何回もやりたいなぁ・・・」
 ドレスが また 肩を滑り落ちる。

 ワンピースを脱がせ 首筋 腕 背中 腹部と ゆっくり広げた手の平で撫でる。
 「もう一度 5歩 あっちに向かって歩いて」

 初めてオーディションを受ける小娘のように 羞恥心と緊張と恐れを肌に塗りたくり 真っ赤なブラとパンティだけの姿で 5歩進む。

 「振り返って 僕を指差しながら”犯人は この人です”って 言って」

 ゆっくり振り返った。 ソファに腰をおろしている樹さんに向かって 指差し
 「好きです・・・この人が」

 「・・・観客が 僕だけで よかった・・・」


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