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Kiss Again and Again
第17章 別れのとき

 「それで 誰?」
 「えーーーっ いきなりぃ」
 「言いたくてしょうがないくせに。 誰なの?」
 「ミュージシャン」
 「えっーーーっ」
 「なんなのよっ」
 「売れないミュージシャン」
 「・・・らしくない」
 「ほの 狂った?」
 「はぁい。 狂っちゃった」

 ほのかちゃんは 超現実的で 超行動派なんだけど。

 「どんな出会いよ、ミュージシャンなんて」
 「フラメンコのサークルでさぁ 送別会もどきをやってくれて」
 「フラメンコなんて ヒデくんと別れて 全然だったんじゃないの?」
 「呼んでいただいたので ありがたく参加させていただきました」
 「それ系なの?」
 「ううん。 その後流れ着いたライブハウスで 演奏してた」
 「じゅん ライブハウスとか 行ったことある?」
 「ない」
 「わたしも・・・ ほのは よく行くの?」
 「ううん。 初めて行った。 だからかなぁ 刺激が強過ぎて」
 「狂った?」
 「馬鹿みたいな騒がしさの中で 馬鹿みたいに叫んでるの。 鳥肌たっちゃって」
 「へぇぇぇ・・・」
 「歌は めっちゃくちゃ下手なんだけど。 情熱だけで歌っているというか」
 「へぇぇぇ・・・」
 「ステージが終わって降りてきたら いきなり私の持っていたペットボトルの水をひったくって飲んじゃって。 びっくりしていたら 私の顔を見て ”あっ わりぃ。 間違えた” 友達かなんかと間違えて 私の水を飲んじゃったみたい。 ”ごめん。 今、新しいのを買ってくるから”って。 その男の顔を近くで見たら 汗まみれなんだけど もろ好みだった」
 「へぇぇぇ・・・」
 「Fall in love」
 「ほんとの話?」 
 純子ちゃんと同じく わたしもそう思っていた。
 「あらあら じゅんやあゆ以外のところでも あり得ないような恋愛はおこるのよぉ」

 
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