この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Kiss Again and Again
第17章 別れのとき

 純子ちゃんが作ってくれたローストビーフや アヒージョをいただきながら
 「高田さんのご両親は どんな方なの?」
 「お父さんは大学教授で お母さんは 製薬会社の研究室みたい」
 「賢いズファミリーなわけね」
 「あまり世間のことに関心がないタイプかな」
 「他に家族は?」
 「お兄さんは 裁判官だって」
 「すごい御一家じゃあない?」
 「あちらには 反対する人は いなかったの?」
 「構えていた割りには そういうことは 全くおこらなかった」
 「じゅんのご両親のことにも 無関心なの?」
 「えっ・・・? ほのは 知っていたの?」
 「だって じゅんの家を見て 樹さんを見たら わかるでしょう?」

 わたし・・・ 気がつかなかった・・・ 馬鹿なのかなぁ・・・

 「あっ そっ そーゆーお仕事なの」
 「なに なに それ?」
 「あちらのお義母さんに 言われた」
 「馬鹿にしている感じ?」
 「そういうわけでもなかった。 うちの両親の仕事には それほど比重がないみたいな感じかな?」 
 「そんなことって あるんだぁ!?」
 「じゅんの人柄だけわかれば 充分です、って?」
 「うーーーん・・・ 息子の選択に 口を挟む気はありませんよ、かな?」
 「じゅーーん すごぉい ラッキーじゃん。 じゅんにぴったりの婚姻関係だね」
 「私も そう思う。 程よい無関心さが 非常に心地いい」

 不思議な穏やかさの流れで 人生が動いてゆく。
 純子ちゃんの秘められた情熱が 穏やかな和みの時にくるまれて 滑り出してゆく。
 嬉しくて 寂しい。


 「あの時の さぁ あゆの名前を呼びながら お勝手口を叩いた樹さん、ね」
 「ああ あの馬鹿騒ぎね」
 「私には あれは かんどーものだった」
 「あれがぁ!?」
 「だって なんか いーじゃない?」
 「どこが?」

 何度も 「あゆちゃん」って呼ばれて。 ドアを開けると 「逢いたかった」って。 わたしも なんか感動した。

 「一生に一度くらい ああいう恋愛をしたい、と思った」
 「確かに あの盲目さには 呆れながらも羨ましく思えるものがある」

/464ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ