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Kiss Again and Again
第18章 再 会

 わたし達は 別々の駅に向かうために レストランの前で別れた。

 ぼんやり歩いていると
 「あゆ?」
 少し先に 海の姿が見えた。 思わず逃げ出そうと 周りを見渡した。
 海は 小走りで側まで来ると
 「その格好で帰るの? コートとかは着て来なかったの?」
 「あっ・・・」

 二次会のレストランに忘れてきた。

 「取りに戻らなくっちゃ・・・」
 歩き始めると 海が隣に並ぶ。
 「僕も こっちに用があるから」
 人懐っこく 笑う。

 レストランの階段の下で 「じゃあ・・・ここで」 と言うと さっきの純子ちゃんの上司のことを思い出した。 取りに戻って 引きとめられたら・・・
 わたしがためらっているのを察したらしい海は
 「会いたくない人がいるの?」 
 笑っている。
 「代わりに 取って来るよ。 どんなコート?」
 迷ったけど 押しの強そうな課長さんの顔を思い出すと その方がいいような。
 「申し訳ないのですが お願いしてもいいですか? 薄手のベージュで 7号サイズだから 多分わかると思います」
 「ん。 ここで待ってて」

 こんなこと頼むなんて どうかしている、とは思うけど 今日は これ以上 誰とも関わり合いたくない。

 「これで間違いない?」
 すぐに戻ってきた海にお礼を言うと そのままコートを着せてくれようとした。 その距離の近さに 思わず身体を捻ると 軸足が くねっと 曲がった。 そのまま 海の腕に倒れこむ。

 「どうしたの? 大丈夫?」

 あまりの痛みに 返事ができない。 無意識に 海の腕を 強く掴む。

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