この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Kiss Again and Again
第18章 再 会

 「なぁんか あっけないね」
 「うん。 ほのは この後 どうするの?」
 「もう 帰ろっかなぁ。 あゆは?」
 「なんか くたびれちゃったから 帰ろっかなぁ」
 「他に 知ってる人もいないし 帰っちゃおう」

 お店に 荷物を取りにもどると テーブルの上のブーケの隣に名刺が置いてあった。

 「えっ? もう帰られるのですか?」
 「はい。 新郎新婦がいなくなっちゃったから」
 「残念だなぁ。 僕は こういう者です。 寺下さんの直属の上司になります」

 名刺の肩書きは 課長になっている。
 「わたし 今日は 名刺は持っていなくて」
 「いえ。 寺下さんが新婚旅行から帰ってきたら あっ・・・ もう高田さん、なんだけど 聞き出しますから」
 「じゃあ みなさん お先に失礼します」

 「あゆ。 早速 口説かれてたじゃん」
 「口説かれたわけでは ないでしょうけど」
 「あのナンパビームが わからぬかぁ このお嬢はっ」
 「ほのは これからどうするの?」
 「相変わらずニブチンのあゆと 飲む? でも あゆ・・・ まだ顔色が悪いよ」

 目をきつく閉じると やっぱりめまいがする。

 「ほんとは 隼斗のライブを一緒に観に行って あゆに紹介しようかと思っていたんだけど。 今日は 無理だね」
 「うーーーん。 ごめんね。 是非!観に行きたいところだけど・・・ 無理かも」
 「いいよ。 その格好で来られたら 私の人格まで疑われるから」
 「そうだよね。 この格好では どこにも行けない。 また誘ってね。 予定無しの寂しい人生を送っているから」

 ほのかちゃんは わたしの頬を 軽くつまんだ。 これは 慰めの言葉が見つからないときにほのかちゃんがやる仕草だ。

/464ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ