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Kiss Again and Again
第18章 再 会

 ドアチャイムが鳴ったけど 出るつもりはなかった。

 しばらくすると もう一度鳴った。 無視していたら ドアがノックされ
 「あゆ・・・」
 驚いて 飛び起きた。 海・・・?

 ノックする音。
 「あゆ・・・ バッグを忘れているよ」

 車に バッグを忘れたのだ。 全然気がつかなかった。 このまま放っておけば 海は 諦めて帰るだろうか?

 ノックする音。 「あゆ・・・」

 仕方なく起き上がり 足を引きずりながら ドアを開けた。


 「バッグが 足元に落ちているのに 途中で気がついて」
 「ありがとうございます」
 受け取ろうとして 手を伸ばすと
 「泣いていたの?」
 「・・・・・」
 「足は どう? 腫れてきたね・・・」
 「・・・・・」
 「少しだけ 入らせて。 すぐに帰るから。 あゆの足を冷やしたら すぐに帰るから」

 あまりにも疲れていて 抗う気力もなかった。 何も言わず リビングまで足を引きずり 戻った。

 後ろから 静かについて来た海は
 「変わっていないね。 以前と 変わっていないのに 全然違う。 前とは違う部屋のようだ。 あの花は ガーベラでしょう?」
 返事をするのも疎ましかった。
 「勝手に 氷を出して 勝手にタオルを使うね」

 ビニール袋に氷を入れ タオルで包む海の姿を ぼんやり目で追った。 何がどこにあるのか よく憶えていること・・・
 海は隣に座ると 腫れ上がった足を掴もうとした。 慌てて身を引くと スカートがたくし上がった。 いっそう慌てて スカートを引っ張っり下ろした。
 海は ほとんど表情を変えず 優しく足を掴み 自分の膝に乗せると 氷をあてがいタオルを巻いてくれた。
 「痛そうだね。 明日は 病院に行った方がいい」
 「はい。 そうします。 ありがとうございました」

 もう 帰ってほしい。 そう言ってもいいのだろうか・・・

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