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Kiss Again and Again
第18章 再 会


「ねぇ あゆ
 僕を 許してみない?」

 えっ? どういう意味?
 許して欲しい、ではなく 「許してみない?」 って・・・

 「お試しで 許してみて。 そうすれば 新しい関係が築ける」

 「言っていることの意味がわからないし。 もう帰ってください」
 「そうだね・・・」
 海は 動かない。

 「今日は ありがとうございました。 本当に助かりました。 でも もう帰って」


 「だって・・・ これは 運命かもしれない。 再会が 二度とも あゆが打ちのめされて 泣いているときだなんて」
 「・・・帰って」
 「あゆが 誰かを必要としているときに 僕が現れる、っていう 運命かもしれない」
 「海・・・ おねがい・・・わたしが叫びださない前に 帰って」

 海は 膝まづき 冷やしている氷の具合をみた。 そして ゆっくりふくらはぎを撫でた。
 わたしは 急いで海の手首を掴み 睨みつけた。

 「こんなところまで 熱をもってきている。 ストッキングを脱いで 直に冷やした方がいい。 明日は ちゃんと病院に行くんだよ」


 「鍵をかけるのを忘れないで」


 昨日の夜は 心が弾んでいた。 すべてが 美しくみえた。
 今朝は 身体の中で 何かが膨らみ 自分が大きくなったような気がしていた。 温かく 誰にでも優しくできるような うきうきした気分だった。

 ハートのピンキーリングをした小指をたて 指きりするフリをしたりして。


 それが 今は・・・
 濡れ雑巾のようにラブチェアにはりついている。


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